作業中 寝具について
1⃣ サイドベッド法で使える寝具
体荷重状態の寝台面の高さが7㎝以上、好ましくは、13㎝以上を確保できること
寝具からサイドベッドへの移乗が、取っ手などの上方突出物によって妨げられないこと
寝具のサイドフレームによる突出巾は 5cm以下であること
サイドベッド法のメリット
寝たきり排泄が必要になった時でも即応しやすい。
そのために必要なことは、幅50㎝のサイドベッドの準備しておくこと。
サイドベッドは簡単な木工品で自作可能。安価
サイドベッドのベースは すのこベンチ、だから、必要になるまでは、ソファの不足を補うベンチやスツール、あるいは物品置き場としても使えるから邪魔にならない。
サイドベッド法のデメリット
寝具からサイドベッドへの移乗が必要
現在は背上げ非対応
2⃣寝具自体に埋め込む
対応する寝具は、埋込穴付きマットレスです。
セブンベッド株式会社(岡山)製造のボンネルコイルマットレス(巾 980 mm × 長 1950 mm × 厚 190mm) です。
臀部位置(ヘッドから115cm)に埋込ベッドパン用の貫通穴(19cmx13cm)を設けています。
埋込穴の位置 は固定で、背上げには対応しません。
使用時は。横臥位になって埋込穴を露出させて、ベッドパンを埋め込み位置にセットします。
埋込穴付きマットレスのメリット
横臥位になるだけで埋込穴を露出させて、ベッドパンをセットできる。
埋込穴付きマットレスのデメリット
埋込穴が固定されていてカスタマイズできない。
リクライニング非対応
3⃣今後のターゲット: リクライニング寝具に埋め込む
急な寝たきりを除けば、リクライニング機能付き介護ベッドを使用している状況が多いだろうし、自然な排便姿勢という観点からも、背上げが望ましい。
どこに埋込穴を設置するか
ボトムボード: 肛門~排便
ニトリで販売しているような シンプルな2モーターの介護ベッドで 試行予定(肛門を載せる位置のボードが固定されている”だろう”から、弄りやすいと予測)
4⃣理想形: 夢物語ではありますが...
TOTOのベッドサイドトイレのように排泄物を下水に流して処理するのが理想形と思う
排便後の汚物は下水管に送出するが、肛門~パウチの密閉チューブは取り外し後は下水管から分岐した一時保管場所行き。ここまでの事後処理は被介護者自身で操作できる。
独居の場合は、訪問介護でパウチをセットしてもらい(被介護者自身でセットできるのが理想だが...)、排便後は次の訪問時間に一時保管の密閉チューブを廃棄処理してもらう。
装置は高額になるが、長期使用であれば、施設入居よりは経費面で有利...と踏んでいる
つまり、急な寝たきりは 安価なスタンダーモデルで対応し、長期は 水洗‐下水処理モデル
このシステムはベースモデル、高機能モデルの何れもが認知機能の正常を前提にしている
老化に伴う脳機能の衰えは避けがたいが、自助努力(前向きな思考etc)で寿命が尽きる そのちょっと先に認知発症を先送りできる可能性がある(数年も先送りできるらしい)。認知症にならず、肛門周りも清潔に保ったままであることは、「穏やかな逝きたい」という高齢者の望みを叶えやすくするキーだと思う。
糞便まみれの最期か、自宅でも過ごせる最期、どちらを選びますかという選択肢であれば、極めて明確な目標を設定できる。認知になりにくい自助努力に誘導できる。
今の状況は、自宅での介護は無理だから施設..となる。でも、被介護者にとっては どっちみちオムツで糞尿まみれ。それなら無理して生き方を変えたり、考え方を変えるのもあほらしい。世話を施設にお願いするから家族はホッとできるかも知れないが、今度は 「あまり長くなると介護破産が心配」... 長寿を喜べないという哀しい話だらけ。
もちろん すべての高齢者が寝たきりになるわけではないが、終末期はそのリスクが高まる。もし、そうなったら.. という不安があるから、安い施設を確保できるように早くから入居しておきたい。まさに第一次オイルショックのトイレットペーパー騒動と同じ状況
認知がなければ寝たきりになっても在宅での最期を選択しやすい。財政的な負担も抑制できる。被介護者はハッピー、家族もあまり財布の心配をしなくて済むし、高齢の家族の最期を見届けられる、国も財政破綻を先送りできるから良いことだらけ。
これが、「におわない介護」に拘る理由です。もう少し整理する必要はありますが...